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| 番 | 歌 | 読み |
| 1 | けふのほこらしやや なをにぎやなたてる つぼでをる花の 露きやたごと | キユヌフクラシャヤ ナヲゥニジャナタティル ツィブディヲゥルハナヌ ツィユチャタグトゥ |
| 2 | 波の声もとまれ 風の声もとまれ 首里天がなし みおんき拝ま | ナミヌクイントゥマリ カジヌクイントゥマリ シュイティンガナシ ミウンチヲゥガマ |
| 3 | 穂花咲き出れば ちりひぢもつかぬ 白ちやねやなびき あぶしまくら | フバナサチジリバ チリフィジンツィカン シラチャニヤナビチ アブシマクラ |
| 4 | なんじや臼なかへ 黄金じく立てて 計て摺りあます 雪の真米 | ナンジャウスィナカイ クガニジクタティティ ハカティスィリアマス ユチヌマグミ |
| 5 | あたりをのなかご 真白ひき晒らち 旅にいまゐる里が どんしよ袴 | アタイヲゥヌナカグ マシルフィチサラチ タビニメルサトゥガ ドゥンシュバカマ |
| 6 | 若夏がなれば 心うかされて でかやうまはだ苧よ 引きやい游ば | ワカナツィガナリバ ククルウカサリティ ディカヨマハダヲゥユ フィチャイアスィバ |
| 7 | 伊集の木の花や あんきよらさ咲きゆり わぬも伊集のごと 真白咲かな | ンジュヌキヌハナヤ アンチュラササチュイ ワヌンンジュヌグトゥ マシラサカナ |
| 8 | 潮汲みゆんすれば 月も汲み移ち わが宿のつとに なるがうりしや | ウシゥクミュンスィリバ ツィチンクミウツィチ ワガヤドゥヌツィトゥニ ナルガウリシャ |
| 9 | 謝敷板干瀬に うちやり引く波の 謝敷めやらびの 目笑ひ歯ぐち |
ジャジチイタビシニ ウチャイフィクナミヌ ジャジチミヤラビヌ ミワレハグチ |
| 10 | 名護の大兼久 馬はらちいしやうしや 船はらちいしやうしや 我浦泊 | ナグヌウフガニク ンマハラチイショシャ フニハラチイショシャ ワウラドゥマイ |
| 11 | 源河走川や 潮か湯か水か 源河めやらべたが おすでどころ | ジンカハイカワヤ ウシュカユカミズィカ ジンカミヤラビタガ ウスィディドゥクル |
| 12 | 恩納岳あがた 里が生まれ島 もりもおしのけて こがたなさな | ウンナダキアガタ サトゥガンマリジマ ムインウシヌキティ クガタナサナ |
| 13 | あちやからのあさて 里が番上り 田土こす雨の 降らなやすが | アチャカラヌアサティ サトゥガバンヌブイ タンチャクスアミヌ フラナヤスガ |
| 14 | 及ばらぬとめば 思ひ増す鏡 影やちやうもうつち 拝みぼしやぬ | ウユバラントゥミバ ウムイマスカガミ カジヤチョンウツィチ ヲゥガミブシャヌ |
| 15 | たのむ夜やふけて おとづれもないらぬ 一人山の端の 月に向かて | タヌムユヤフキティ ウトゥヅィリンネラン フィチュイヤマヌファヌ ルィチニンカティ |
| 16 | 枕ならべたる 夢のつれなさよ 月やいりさがて 冬の夜半 | マクラナラビタル ユミヌツィリナサユ ツィチヤイリサガティ フユヌヤファン |
| 17 | 朝ま夕ま通て 見る自由のなれば 見欲しやうらきらしや のよでしゃべが | アサマユマカユティ ミルジユナリバ ミブシャウラチラシャ ヌユディシャビガ |
| 18 | あはぬ夜のつらさ よそに思なちやめ 恨めても忍ぶ 恋のならひや | アワンユヌツィラサ ユスニウミナチャミ ウラミティンシヌブ クイヌナレヤ |
| 19 | たまさかの今宵 鶏やうたるとも しばし明け雲に なさけあらな | タマサカヌクユイ トゥイヤウタルトゥン シバシアキグムニ ナサキアラナ |
| 20 | 思ゆらば里前 島とまいていまうれ 島や中城 花の伊舎堂 | ウムユラバサトゥメ シマトゥメティイモリ シマヤナカグスク ハナヌイシャド |
| 21 | 伊野波の石くびれ 無蔵つれてのぼ にやへも石くびれ 遠さはあらな | ヌハァヌイシクビリ ンゾツィリティヌブル ニャフィンイシクビリ トゥサワアラナ |
| 22 | ませこまてをれば ここてるさあもの おす風とつれて 忍で入らな | マシクマティヲゥリバ ククティルサアムヌ ウスカジトゥツィリティシヌディイラナ |
| 23 | 手巾持ち上げれば 与所の目のしげさ かしらとりなづけ 手しやい招け | ティサジムチャギリバ ユスヌミヌシジサカシラトゥイナヅィキ ティシャイマニキ |
| 24 | こはでさのお月 まどまど照ゆる よそ目まどはかて 忍でいまうれ | クファディサヌウツィチ マドゥマドゥティユル ユスミマドゥハカティ シヌディイモリ |
| 25 | 誰が宿がやゆら たづねやり見ぼしや 月に琴の音の かすか鳴ゆす | タガヤドゥガヤユラ タヅィニヤイミブシャ ツィチニクトゥヌニヌ カスカナユスィ |
| 26 | 宵も暁も 馴れし面影の 立たぬ日やないさめ 塩屋の煙 | ユインアカツィチン ナリシウムカジヌ タタヌフィヤネサミ シユヤヌチムリ |
| 27 | 島もとなどなと こばもそよそよと 繋ぎある牛の 鳴きゆらとめば | シマントゥナドゥナトゥ クバンスユスユトゥ ツィナジアルウシヌ ナチュラトゥミバ |
| 28 | 三重城に登て 手巾持ち上げれば 早船のならひや 一目ど見ゆる | ミグスィクニヌブティ ティサジムチャギリバ ハヤフニヌナレヤ チュミドゥミユル |
| 29 | 朝夕さもあそば 拝みなれそめて 里や旅しめて いきやす待ちゆが | アサユサンウスバ ヲゥガミナリスミティ サトゥヤタビシミティ イチャスィマチュガ |
| 30 | 誰よ恨めとて なきゆが浜千鳥 あはぬつれなさや 我身も共に | タルユウラミトゥティ ナチュガハマチドゥリ アワンツィリナサヤ ワミントゥムニ |
| 31 | 瓦屋つぢのぼて 真南向かて見れば 島の浦ど見ゆる 里や見らぬ | カラヤツィジヌブティ マフェンカティミリバ シマヌラドゥミユル サトゥヤミラン |
| 32 | 世界や暗闇か おぞむ人もをらぬ やがて開静鐘も なゆらやすが | シケヤクラヤミカ ウズムフィトゥンヲゥラン ヤガティケジョガニン ナユラヤスィガ |
| 33 | 四海波立てて 硯水なちも 思事やあまた 書きもたらぬ | シカイナミタティティ スィズィリミズィナチン ウムクトゥヤアマタ カチンタラン |
| 34 | わが身つで見ちど よその上や知ゆる 無理するな浮世 なさけばかり | ワガミツィディンチ ユスヌウィヤシユル ムリスィルナウチユ ナサキビケイ |
| 35 | 肝のもてなしや 竹のごと直く 義理の節々や 中にこめて | チムヌムティナシヤ ダキヌグトゥスィグク ジリヌフシブシヤ ナカニクミティ |
| 36 | ほめられもすかぬ そしられも好かぬ 浮世なだやすく 渡りぼしやぬ | フミラリンスィカン スシラリンスィカン ウチユナダヤスィク ワタイブシャヌ |
| 37 | ほまれそしられや 世の中の習ひ 沙汰もないぬ者の 何役立ちゆが | フマリスシラリヤ ユヌナカヌナライ サタンネンムヌヌ ヌヤクタチュガ |
| 38 | てんしゃごの花や 爪先に染めて 親のよせごとや 肝に染めれ | ティンサグヌハナヤ ツィミサチニスミティ ウヤヌユシグトゥヤ チムニスミリ |
| 39 | 語りたや 語りたや 月の山の端に かかるまでも | カタイタヤ カタイタヤ ツィチヌヤマヌファニ カカルマディン |
| 40 | 月や昔の 月やすが 変はていくものや 人の心 | ツィチヤンカシヌ ツィチヤスィガ カワティイクムヌヤ フィトゥヌククル |
| 41 | あはぬ徒に 戻る道すがら 恩納岳見れば 白雲のかかる 恋しさやつめて 見ぼしやばかり | アワヌイタズラニ ムドゥルミチスィガラ ウンナダキミリバ シラクムヌカカル クイシサヤツィミティ ミブシャバカリ |
| 42 | みすとめて起きて 庭向かて見れば 綾はべる無蔵が あの花この花 吸ゆるねたさ | ミストゥミティウキティ ニワンカティミリバ アヤハベルンゾガ アヌハナクヌハナ スユルニタサ |
| 43 | 月のかいしゃや 十日三日 乙女かいしやや 十七 | ツィキヌカイシャヤ トゥカミーカ ミヤラビカイシャヤ トゥナナツ |
| 44 | うらとぅばんとぅぬ 通うだいば道ま なまになり草まば 生いかばし | ウラトゥバントゥヌ カヨウダイバミチェマ ナマニナリフサマバ ムイカバシ |
| 45 | うらとぅばんとぅぬ ふたなかからや ふきる風まんざん 無ぬでどぅばな思うだ | ウラトゥバントゥヌ フタナカカラヤ フキルカゼェマンザン ネヌデドゥバナウモウダ |
| 46 | いちゆまでんままで どぅばな思うだ 今日ぬ別りや 命じゅうぬ 思いむぬ | イチユマデンママデ ドゥバナウモウウダ キユヌバガリヤ ヌチジュウヌウムイムヌ |
| 47 | ばあ肝やますんでどぅ 与那国島渡りおったんな ばあ胸焦らすんでどぅ いっぷん島移りわったんな | バアキムヤマスンデドゥ ドゥナンテワタリオッタンナ バアンニクガラスンデドゥ イップンテマウツリワッタンナ |
| 48 | 夕凪がまんなかなしゃよ 板戸がまや音高かれあよ 鳴らぬ戸筵の戸ゆ 下げ待ち居れよ | ユウドゥリガマンナカシャユ バスヤドゥガマヤウトゥタカリアヨ ナラントゥムシルヌトゥユサゲマチウリヨ |
| 49 | あさかの水をかなしゃよ 肝のそれきゃ浴みればまいよ 汝がかざやそまりゃがかざや んぎてぃやねあんよ | アサカヌミジウカナシャヨ ツムノスゥリキャアミリバマイヨ ウブァガカザヤソマリャガカザヤ ンギティヤネアンヨ |
| 50 | 夏冬変らぬ子の方の星がまよ 雲らだ照り居る子の方星がまよ 汝見上げどかなしゃ見上げど 暮らさでぃびやむよ | ナチフユカワランニヌパノプスガマヨ クモラダティリウルニヌパプスガマヨ ウブァミアギドゥカナシャミアギドゥ クラサディビヤンヨ |
| 51 | 青天がまの下がみまいよ 白雲がまの下がみまいよ まちゃきど行か一身とならてぃど 焦れや居るよ | アウティンガマヌシタガミマイヨ シラクムガマヌシタガミマイヨ マチャキドゥイカビトゥミトゥナラティドゥ クガリヤウルヨ |
| 52 | あふたのかさてぃあしゅればまい 木そぎのころてぃむゆけばまい 汝びあてぃど足鳴らびあてぃど 驚き居るよ | アフタヌカサティアシュリバマイ キスゥギヌコロティムユキバマイ ウブァビアティドゥパズナラビアティドゥ ウドゥルキウルヨ |
| 53 | 浦々の深さ 名護浦の深さ 名護のめやらべの 思ひ深さ | ウラウラヌフカサ ナグウラヌフカサ ナグヌミヤラビヌ ウムイフカサ |
| 54 | 渡久地からのぼて 花のもと辺名地 遊び健堅に 恋し崎本部 | トゥグチカラヌブティ ハナヌムトゥヘナジ アスビキンキンニ コイシムトゥブ |
| 55 | 念頭平松の枝持ちのきよらさ 田名のめやらべの身持ちきよらさ | ニントゥヒラマツィヌ イダムチヌチュラサ タナヌミヤラビヌ ミムチチュラサ |
| 56 | 恩納松下に 禁止の牌のたちゆす 恋忍ぶまでの 禁止やないさめ | ウンナマツィシタニ チジヌフェヌタチユス クイシヌブマディヌ チジヤネサミ |
| 57 | 白瀬走川に 流れゆる桜 すくて思里に ぬきやりはけら | シラシハイカーニ ナガリユルサクラ スクティウムザトゥニ ヌキヤリハキラ |
| 58 | 七よみとはたえん かせかけておきゆて 里があかいづ羽 御衣よすらね | ナナユミトゥハタイン カシカキティウキユティ サトゥガアカイヅハニ ンシュユスラニ |
| 59 | 与那の高ひらや 汗はてど登る 無蔵に思なせば 車たうばる | ユナヌタカヒラヤ アシハティドゥヌブユ ンゾゥニウムナシバ クルマトゥバル |
| 60 | 阿嘉のひげ水や 上にかへどふきゆる かまど小が肝や のぼりくだり | アカヌヒギミジヤ ウィニカヒィドゥフキユン カマドゥグヮガチムヤ ヌブイクダイ |
| 61 | 浅地染めらはも 紺地染めらはも 里ままどやゆる 我身や白地 | アサジスミラワン クンジスミラワン サトゥママドゥヤユル ワンミヤシルジ |
| 62 | 恨む比謝橋や わぬ渡と思て 情けないぬ人の かけておきゆら | ウラムヒジャバシヤ ワンワタサトゥムティ ナサキネェンヒトゥヌ カキティウチャラ |
| 63 | たとひなま死ぢも 誰がつれて行きゆが この世やみなちゆて 一人さらめ | タトゥヒナマシジン タガツィリティイチュガ クヌユヤミナチュティ ツィイサラミ |
| 64 | 月も照りきよらさ 糸とまいれ童 露の玉ひろて 貫くやり遊ば | ツィチンティリチュラサ イトゥトゥメェリワラビ ツユヌタマヒルティ ヌチヤイアスバ |
| 65 | 打豆と真豆 わ馬小にかい食はち 遊び庭のかずに しだち出ら | ウチマミトゥママミ ワンマグヮニカイクヮチ アスビナヌカズニ シダチンジラ |
| 66 | 大田名の嫁や なりぼしややあすが 石原あざ道の ふみのあぐで | ウフダナヌユミヤ ナイブシャヤアシガ イシャラアザミチヌ フミヌアグディ |