105 とよむ中城 よしの浦のお月 みかげ照り渡てさびやないさめ
読み
トゥユムナカグスィク ユシヌウラヌウツィキ ミカギティリワタティ サビヤネサミ
作者
読み人知らず
大意
評判の高い中城城址から眺めると、よしの浦の月が美しく照り輝いて、この天下は平和に円満に治まり、何のさわりも災難もあるまいと思われる。
鑑賞
中城城は、昔護佐丸が阿真和利の反逆に備えて、守りを堅くした所であるが、阿摩和利がざん言をして首里の王兵と共に攻めて来て、剣戟の響きがはげしく鳴りはためいたことがあった。しかし今は世の中が平静になり、月の光もまどかに照り渡って、何のさわりもわざわいもあるまいと思われて、無量の感慨が湧くのをおぼえる。
節名
瓦屋節(吉の浦公園の碑)
歌の分類・内容
自然,風刺
琉歌碑
有り
ビデオ
有り
引用及び
参考文献
「増補 琉歌大観」 島袋盛敏 沖縄タイムス社

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