119 | 谷茶前ぬ浜に スルル小が 寄ててんどうヘイヘイ スルル小が 寄ててんどうヘイヘイ (なんちゃ むさむさ なんちゃ むさむさ) |
タンチャメェヌハマニ スルルグヮガ ユティティンドゥヘイヘイ スルルグヮガ ユティティンドゥヘイヘイ (ナンチャムサムサ ナンチャムサムサ) | |
読人知らず | |
谷茶前の浜にスルル小(キビナゴ)が押し寄せてきたようだ。そうだそうだ、そのとおり上等だ、娘達よ、なあー。 | |
今から140年ほど前、国王の国頭巡視の際、一行を慰労する宴会を開くことになり、恩納番所は、恩納、瀬良垣、谷茶の三つの村に出し物を命じた。しかし当時の谷茶には芸能と呼ばれるものは何一つなく、かといって、断るわけにもいかず途方に暮れてしまった。窮したあげく、日ごろ自分達がやっている漁の仕事と、娘たちの魚売りの様子をありのままの姿で表現し、売り歩く言葉には節をつけて歌い踊ることにして、なかばヤケッパチで披露した。ところが、今まで見たことのない、この型破りの出し物に人々は驚き、大いに喜んだ。これが、地元・谷茶に伝わる谷茶前(節)の由来である。 | |
谷茶前節 | |
土地ぼめの歌 | |
有り | |
無し | |
参考文献 |
「沖縄文学碑めぐり」垣花武信・東江八十郎著 那覇出版社 |