12 恩納岳あがた 里が生まれ島 もりもおしのけて こがたなさな
読み
ウンナダキアガタ サトゥガンマリジマ ムインウシヌキティ クガタナサナ
作者
恩納なべ
大意
恩納岳のむこうは、わが愛する人の生まれすむ村である。逢瀬を邪魔するこの山を押しのけて、こちらに引き寄せよう。
鑑賞
山を押し退けるということは、とてもできないことだが、あえて挑むのである。素朴で実に豪放である。柿本人麻呂の歌に「・・・夏草の思い萎へて偲ぶらむ妹が門見む靡けこの山」(『万葉集』巻二)があるが、発想がよく似ている。後者が「萎け」と命令しているのに対して、前者は「おし退けてと挑みかかる力強さがある。
節名
恩納節
歌の分類・内容
恋の歌
琉歌碑
無し
ビデオ
56番の歌参照
引用及び
参考文献
高校生のための古典副読本「沖縄の文学」沖縄県高等学校障害児学校教職員組合編

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