121 | 旅や浜宿り 草の葉と枕 寝ても忘ららぬ 我親のおそは |
タビヤハマヤドゥイ クサヌファドゥマクラ ニティンワスィララヌ ワヤヌウスバ | |
読人知らず | |
旅に出て浜辺に宿り、草の葉を枕にして仮寝をしていると、思い出されるのは父母と一緒に暮らした故郷のことである。 | |
県民に親しまれている浜千鳥節はおよそ160年前、首里王府の収納係をしていた赤野の伊波家の先祖が、仕事上の過誤で何らかの咎めがあると勘違いをし、同僚ら3人と具志川間切りへ逃亡。赤野の浜で鳴く千鳥の声に郷愁感に誘われて詠んだと語りつがれている琉歌。 舞踊曲「チヂュヤー」と親しまれているこの歌は、歌詞や哀調をおびたメロディーから郷愁を誘うものがある。戦前、沖縄から本土へ紡績工場等に出稼ぎに行った人達は、慣れない異郷の地で星空を眺めながらこの歌をうたい涙を流し、慰め合ったという。 | |
浜千鳥節 | |
哀傷歌 | |
有り | |
有り | |
参考文献 |
「石川・具志川新聞」。 「ー歌碑にみるー歌・三線のふる里をたずねて」 |