16 | 枕ならべたる 夢のつれなさよ 月やいりさがて 冬の夜半 |
マクラナラビタル ユミヌツィリナサユ ツィチヤイリサガティ フユヌヤファン | |
読人知らず | |
枕を並べて寝た夢のつれなさよ。ふと目がさめて見ると、月は西に傾いて、冬の真夜中である。 | |
愛しい人と枕を並べて寝ていた夢ははかなくさめて、見れば折りしも月は西に傾き、荒涼たる冬の夜半で、真夜中の静寂と孤独とがひしと身にせまってくるというのである。思いとどかぬ人の、冬の一人寝のわびしさであろう。とくに下句の「月やいりさがて冬の夜半」冷たく張りつめた情景は、余韻しんしんとして言いしれぬ悲哀と寂寥を感じさせる。 | |
諸鈍節 | |
恋の歌 | |
無し | |
無し | |
参考文献 |
高校生のための古典副読本「沖縄の文学」沖縄県高等学校障害児学校教職員組合編 |