28 三重城に登て 手巾持ち上げれば 早船のならひや 一目ど見ゆる
読み
ミグスィクニヌブティ ティサジムチャギリバ ハヤフニヌナレヤ チュミドゥミユル
作者
読人知らず
大意
いとしい人の見送りに、三重城に登って手巾をそっとうちふると、早船の常として一目見たかと思うと、もう船影は波間に消えてしまった。
鑑賞
見送りの情景をうつしながら惜別の情を述べ、一路平安を祈る心をうたったものである。三重城は尚王清(1532〜1557在位)時代に築かれた防塁で、出船の時には別れを惜しんだ所でもある。
節名
花風
歌の分類・内容
恋の歌
琉歌碑
無し
ビデオ
無し
引用及び
参考文献
高校生のための古典副読本「沖縄の文学」沖縄県高等学校障害児学校教職員組合編

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