33 | 四海波立てて 硯水なちも 思事やあまた 書きもたらぬ |
シカイナミタティティ スィズィリミズィナチン ウムクトゥヤアマタ カチンタラン | |
平敷屋朝敏 | |
四方の海に波を立てている水を硯の水にしても、思う事は山程多く、書きつくすことはできないことだ。 | |
平敷屋朝敏(1700〜1734)は改革を試みようとしたとして、時の権力者蔡温の怒りにふれ、囚われの身となり安謝港で処刑された。この歌は、勅撰和歌集の藤原俊成の歌「四方の海を硯の水につくすともわが思ふことも書きもやられじ」を琉歌にしたものと思われるが、朝敏の身の上をいかにもよく表現した歌となっている。 | |
哀傷歌 | |
哀傷歌 | |
無し | |
無し | |
参考文献 |
高校生のための古典副読本「沖縄の文学」沖縄県高等学校障害児学校教職員組合編 |