38 てんしゃごの花や 爪先に染めて 親のよせごとや 肝に染めれ
読み
ティンサグヌハナヤ ツィミサチニスミティ ウヤヌユシグトゥヤ チムニスミリ
作者
読人知らず
大意
てんしゃごの花は爪先に染めて、親の教訓は心に染めなさい。
鑑賞
少女たちが、赤い鳳仙花の花をつんで爪に染めて遊ぶのは、沖縄の夏の風物詩であった。その姿はいかにも清純可憐、ほのぼのとした詩情をただよわす。そのような少女たちのあどけない遊びにことよせて、「親のよせごとや肝に染めれ」と真意を述べる表現は、上句下句がよく調和して対応のおもしろさを感じさせる。次の歌と並んで一般にもっとも広く愛唱されている。「天のぼれ星やよめばよまれゆい おやのよせごとやよみもならぬ」
節名
てんしゃごのはな
歌の分類・内容
教訓歌
琉歌碑
無し
ビデオ
無し
引用及び
参考文献
高校生のための古典副読本「沖縄の文学」沖縄県高等学校障害児学校教職員組合編

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