| 60 | 阿嘉のひげ水や 上にかへどふきゆる かまど小が肝やのぼりくだり |
| アカヌヒギミジヤ ウィニカヒィドゥフキユン カマドゥグヮガチムヤ ヌブイクダイ | |
| 読人知らず | |
| 阿嘉のひげ水は上に吹き上げるだけであるが、かまど小の胸は波打って絶えず躍動し、心は上下して少しも休まるひまはない。 | |
| 評判の高い阿嘉のひげ水は、上に吹き上げようが下に吹き下げようが、それほど心を引くに足るものではないが、かまど小の肝が上り下りするに至っては、心をひかれずに入られない。そのやさしく熱き血潮に燃える美しい胸には、一体いかなることを思い、いかなることを考え、肝が上り下りしているのであろうか。若い男達にとって、それが何より気がかりになる。 | |
| 久米阿嘉節 | |
| 恋の歌 | |
| 無し | |
| 無し | |
参考文献 |
「増補 琉歌大観」 島袋盛敏 沖縄タイムス社 |