67 | 泊高橋に なんじゃじふわ落ち いちか夜ぬ明きて とめてさすら |
トゥマイタカハシニ ナンジャジファウトゥチ イチカユヌアキティ トゥミティサスラ | |
読人知らず | |
泊高橋から大切な銀のかんざし(なんじゃじふぁ)を落としてしまった。夜が明けて探し出して差すことができようか・・・。 | |
@橋の上で恋をささやいていた娘が、あやまって銀のかんざしを川に落としてしまったのを、恋人がやさしく慰めて詠んだのではないかといわれている。Aこの歌は,月見の名所でもあった泊高橋で恋人と語り合っていた娘が,あやまって銀のかんざしを落としてしまったのを連れの恋人がやさしく慰めるように詠んだものといわれている。一説には,蔡温の政治施政を批判して安謝の浜で処刑された平敷屋朝敏の子供が宮古島に流刑された時,その母親(朝敏の妻)が詠んだものともいわれている。明治の末期に芝居役者の我如古弥栄(1881〜1943)が創作した有名な歌劇「泊阿嘉」は,この泊高橋を舞台にしていることで有名である。 | |
高橋節 | |
恋の歌 | |
有り | |
無し | |
参考文献 |
@「沖縄文学碑めぐり」垣花武信・東江八十郎著 那覇出版社A「歌・三線のふる里をたずねて」沖縄市立郷土博物館 |