8 | 潮汲みゆんすれば 月も汲み移ち わが宿のつとに なるがうりしや |
ウシゥクミュンスィリバ ツィチンクミウツィチ ワガヤドゥヌツィトゥニ ナルガウリシャ | |
読人知らず | |
潮を汲もうとすれば、月影までも桶に汲み移して、わが家へのみやげになるのがうれしい。 | |
桶に潮水を汲み移したところ、その桶の水面に月が映っている。それをあたりまえに見過ごさないで、いとしみ賞でて「我が家どのつと」にするという風流な歌である。昼は忙しく、夜のひまに潮を汲むのは、女性にとって辛い労働であったにちがいない。それを風流に詠いあげる娘たちの心はやさしく、ロマンをさえ感じさせる。 | |
金武節 | |
自然・労働の歌 | |
無し | |
無し | |
参考文献 |
高校生のための古典副読本「沖縄の文学」沖縄県高等学校障害児学校教職員組合編 |