83 | 安波の真はんたや 肝すがれ所 宇久の松下や ねなしところ |
アハヌマハンタヤ チムスィガリドゥクル ウクヌマツィシタヤニナシドゥクル | |
読人知らず | |
安波の真はんたは、心すがすがしく眺望の良い憩いの場である。その奥にある松の下は若い男女が愛し合うのに格好の場所である。 | |
@昼間の激しい労働のあと、日が暮れて「真はんた」に若者たちが三三五五と集まり、唄い、踊り、疲れをいやす。その後、好きな者同士「宇久の松下」に移り、愛を語り、恋の喜びを感じたのであろう。A夕暮れ時になると,昼間の労働から開放された村の若者達が,一人・二人と「真はんた」に集まり歌い,踊り,恋を語ったのであろう情景が目に浮かぶ。ウシデーク歌から生まれたであろうといわれるこの歌は,琉球王府の歌人たちの目にとまり琉球古典音楽の一つとして「野村流工工四・下巻」に収録されている。音曲が比較的平易なため歌三線の稽古始めに習う曲として広く親しまれている。 | |
安波節 | |
土地ぼめの歌 | |
有り | |
有り・有り(RBC) | |
参考文献 |
「沖縄文学碑めぐり」垣花武信・東江八十郎著 那覇出版社A「歌・三線のふる里をたずねて」沖縄市立郷土博物館 |