85 なかどう道から ななけえらかようけ 仲筋かぬしゃま そうだんぬならぬ
読み
作者
読人知らず
大意
なかどう道を何回も何回も通ったのに、仲筋家の美女は全くとりあおうとしない。
鑑賞
真栄里村の仲筋家の小町娘にあこがれた若者たちが娘を一目でも見ようと、すすきや茅の生い茂った道を雨の日も風の日も幾夜も通ったけれども、結局想いがかなわなかった・・・その落胆した心情を歌った歌。それでもまだ忍びをかける若者。高音で歌う哀調をおびた歌は、若者たちのカヌシャマ(愛しい女)に対する心からの絶叫ともいえようか。
節名
トゥバラーマ
歌の分類・内容
八重山の歌(恋)
琉歌碑
有り
ビデオ
無し
引用及び
参考文献
「沖縄文学碑めぐり」垣花武信・東江八十郎著 那覇出版社

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