長寿の島の岐路  沖縄タイムス参照
脳梗塞で失語症・・・・
49歳 女性
(糖尿病の持病あり)
 交感神経の動きが高まる早朝に血圧が高くなり、脳卒中や心筋梗塞が起きやすい「魔の時間帯」と呼ばれる。Bさんが自宅で倒れたのも、早朝だった。
 起き上がるとふらつき、ろれつが回らなかった。病院に担ぎ込まれ、脳梗塞と診断された。Bさんは、10年近く糖尿病を患い、脳梗塞が発症する前は視覚障害などの合併症で入退院を繰り返していた。糖尿病は動脈硬化を招き、脳卒中の発症を招く重大な危険因子に挙げられている。Bさんの血糖値は300以上に達していた。
 右半身の自由を奪われ、言葉を伝えられない失語症が打ちひしがれた病身に追い打ちをかけた。脳卒中の患者は、手足や言語にまひや後遺症は残るが、意識ははっきりしているケースが多い。現在は自転車こぎなどのリハビリに励み、目を見張るような回復ぶりである。「気持ちの張りが大事だ。もう一度人生をやり直したい」と機能回復訓練を続けている。