脳卒中ってだろう?
 大事な脳の血管が切れたり、詰まったりする病気が脳卒中です。この40年間で、脳卒中の主流は脳出血から、脳梗塞へと変化してきました。
脳卒中(脳血管疾患)の種類
病  名 説明 主な原因 病状
脳梗塞
(脳卒中死亡の60%)
脳の動脈が詰まり、脳に血液がいかなくなる。その血管によって酸素や栄養を脳は受けているので、血液がいかなくなると、組織が破壊される。 動脈硬化のために動脈が狭くなって詰まったり、あるいは動脈は心臓内にできた血のかたまりが脳の動脈に流れ込み詰まってしまう(脳血栓)のためにおこる。 【前症状】 めまい、頭痛、下のもつれ、手足のしびれ

【後遺症】下半身麻痺、こん睡
脳内出血
(脳卒中死亡の25%)
脳の血管が
切れて出血
を起こす。
高血圧が背景にあり、過労や精神的不安、寒さなどが引き金になる。年をとって脳の血管が弱くなり、破れることが原因の場合が多い。 こん睡と下半身麻痺
くも膜下出血
(脳卒中死亡の10%)
脳を覆っているくも膜と軟膜の間にある動脈瘤が切れ、膜と膜にあふれた
血液が脳
全体を
圧迫する。
脳動脈瘤の破裂によって起こる。脳動脈流は、高血圧や動脈硬化、家族性の原因が考えられるが、ほとんどが原因不明である。 突然激しい頭痛、嘔吐、けいれん等が起こりやすく、意識が無くなり急死することもある。
一過性脳虚血発作 脳の血管が詰まるが、24時間以内に回復するもの。脳梗塞の前触れ発作ともいわれる。再び血液が流れると症状もなくなる。 脳梗塞と同じ 一時的に片方の目が見えなくなったり、ろれつがまわらない、半身がいうことをきかなくなる。
くも膜下出血写真