むんじゅる平笠
女童まちぢに
歌碑のある琉歌86
解説
粟国村
むんじゅる節
ちゅらむぬや
ちい居してぃ
読人知らず
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花染みよう
花染み手さじや
前に結でぃ
二才惚らしむぬ
花染みよう
むんじゅるとは麦の芯でつくった笠のこと。そのむんじゅるの
笠をかついだ島の娘が右肩袖抜きにした芭蕉布を
赤い花染め
手巾を肩にかけて踊る。
むんじゅる笠は華麗な花笠とはまた違う美しさを見せ
農村の乙女の清純な思いを象徴しているかのように映る。
さらに肩袖抜きにして見せた白襦袢の清楚感と小道具の
組み合わせの妙が洗練された動きの中で印象に残る。
むんじゅる節は粟国島で生まれた歌で
同島は今でも
むんじゅるの里と呼ばれている。
オキナワ
グラフ
二〇〇一年五月号より